JTBは、Airbnb Japanと連携し、人口減少が進み観光資源が活かしきれていない地域自治体における、観光振興のための受入環境整備などの課題に対して、深刻化する空き家問題を通じて解決に資するノウハウと仕組みを提供した。
同取り組みは、地域住民との「エンゲージメント」を深め、地域を中心とした「交流創造事業」を推進することで、地域全体の持続可能な発展を支援するもの。主な活動内容は次のとおり。
- 地域事業者との共創事業の提案・実施:両社がこれまで培ってきた地域交流のスキル・ノウハウを活かし地域資源を活用した体験型観光プログラムの開発や、観光資源の再評価を通じて、新しい観光モデルの構築を支援。この活動を通じて、地域事業者とのエンゲージメントを強化し、持続的な交流創造事業を推進
- 地域の未来をともに考えるワークショップの開催:全国の複数地域を対象に、地域住民や関係者を対象としてまずは年間計10回程度のワークショップを実施し、地域ごとの課題に応じた解決策を共創
- 「ホームシェアリングはじめ方スクール」の実施:宿泊施設となる部屋を提供するホームシェアリングのホストとしての具体的な事例(例:空き家を宿泊施設に転用したモデルケースなど)を共有し、地域事業者が自らのビジネスをスタートできる環境を整備
今後の展望
同協定に基づく取り組みを、2028年までに全国100地域で展開し、受け入れ環境整備を中心とした持続可能な地域インフラを構築することを目指す。特に、東日本地域を重点対象とし、「ホームシェアリングムーブメント」を通じ、地域全体の活性化に取り組み、雇用創出や移住促進を目指すとしている。
また、宿泊ニーズの多様化に合わせて既存宿泊施設と連携して地域全体で受け入れ環境の選択肢を広げることを視野に入れているとのことだ。
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