キャディは、製造業でAIツールを使用している300名を対象に「AI活用」に関する調査を実施した。

調査結果
“使い方・操作”操作に不安を感じた人は約7割、半数が「とりあえず触ってみた」ことで前進


- “使い方・操作”の面で、何かしらの不安やハードルを抱えていた人は全体の70.7%
- “使い方・操作”の面で不安やハードルを感じながらも、半数近くの46.7%の人が「とりあえず試してみた」ことでAI活用への第一歩を踏み出した
- 「会社が導入したので使わざるを得なかった」という受動的な活用の人は少ない
使用前は「操作に不安」も、使用後は「簡単」と感じる人が過半数

- AIツールを実際に使用した後の印象は「思っていたより簡単だったが少し慣れは必要だった」「想像以上に簡単で拍子抜けした」などの、使用ハードルは高くないと感じる人が過半数
- 使用前は約7割が何かしらの不安を抱えていたが、実際に使用するとその不安の大半は解消されることが明らかになった
情報漏えいなどへの懸念はあったものの、自らルールを決めて使用するなど前向きな人が多数


使用前は「安全性に不安」も、使用後は実用性を実感し想定内のリスクと半数が反応

- 「情報漏えいが怖い」「規約が不透明」など、利用前の安全性に対する懸念を持っていた人は全体の82.3%
- 安全性の懸念に対し、「社内ルールを確認した」「安全な範囲で使うルールを決めた」「実際に使っている人の体験を参考にした」といった前向きな行動をとった人が70.9%を占めた
- 結果的に「注意点はあるが想定内のリスク」「不安は残るが便利さが上回る」など、初期の懸念は一部残りつつも使用している人が大半。リスクが不安で使用を控えている人は11.3%と少数
AI活用業務はオフィス業務から設計現場まで多岐にわたる

- 実際にAIを活用している業務領域では、「情報収集・アイデア出し」(37.3%)、「社内文書や報告書の作成」(37.0%)、「設計・開発関連」(22.7%)、「見積作成・見積比較」(18.7%)と、オフィス業務から設計現場まで多岐にわたる活用が進む
AI活用により7割弱が業務に対するポジティブな変化を実感

- 業務においてAIツールの効果を実感している割合(とても効果があったとやや効果があったの合計)は、最多が生産性向上の約6割。最低でもナレッジ共有・標準化の4割程度となった
- AIツールは「作業時間の短縮」などの“業務の効率化”にとどまらず「属人性の排除」「精度向上」「業務の安定性向上」など“構造改革”にも寄与
AIツール導入に関して、最初は不安・懐疑的であっても導入後は73.8%が好意的に

- AIツールの導入時、最も多かったのは「おおむね好意的だったが最初は不安もあった」(36.9%)。「概ね懐疑的だったが効果を見て好意的になった」(26.6%)と合わせると、導入当初に不安や懐疑を抱きつつも、最終的に前向きに捉えられたケースは全体の63.5%にのぼった
- 一方で、「やや否定的」「非常に否定的」と回答した人は合わせて4.4%と少数にとどまり、導入時に周囲の理解や協力が得られないケースはごく一部であることが明らかになった
今後の業務でのAIツール活用意欲について、約8割が「活用し続ける意欲あり」

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