東京エレクトロン デバイス(以下、TED)は、生成AI活用による製造業向け製品サポート特化型AIソリューション「FalconAutoPrompt」を提供開始した。
FalconAutoPromptの概要
FalconAutoPromptとは、製造装置のトラブル対応から、データの解析、適切なプロンプトの生成までを自動で実行するもの。独自の自動プロンプト生成機能が、収集した機器データをもとに生成AIが適切な対応策を検討するために必要な情報を追加・選択し、生成AIに抜け漏れのない指示を行うという。
これにより、生成AIが顧客環境・障害状況の要約や対応策の提案などを行い、熟練者が不在でも迅速で的確な対応が可能だとしている。
FalconAutoPromptを活用した製品サポート業務の特徴
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サポート要員の対応能力を強化
- 自社の蓄積された情報資産を踏まえ、生成AIが熟練技術者のような判断を行い、より精度の高い解決策を提供。生成AIが経験豊富な技術者として、問題解決をサポートし人手不足の解消に貢献する
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問題解決のリードタイム最小化
- 問題発生からトラブル解消までの時間を短縮し、顧客のダウンタイム最小化を支援。素早くエラー情報を解析し、最適な対応策を自動で提示することにより、顧客満足度の高いサポートを実現するという
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業務効率の向上
- 製品ごとの問い合わせの傾向や対応状況などを可視化し、業務改善や品質向上に役立てることが可能
販売予定価格
- 初期導入費用:500万円~
販売目標
TEDは、関連するクラウドサービスと合わせて、3年後に売上高2億円を目標として販売活動を行うとしている。
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