佐々木正悟
心理学的見地にもとづいた効率的な仕事ノウハウに定評があり、 書籍やオンライン連載の執筆の傍ら、「タスク管理」「時間管理」のコンサルタントとして活動。
海老名久美
Webメディアを中心に、書評やアプリレビューなどの記事を多数執筆。仕事のために、国内外のテック系ニュースを幅広くチェックしている。
素早くラクに書くために
佐々木「今や、ライターや作家ではなくても、書く必要がある仕事というのは多いと思いますが、大量に書くにあたって、早く書くために何か工夫をしていますか?」
海老名「当たり前かもしれませんが、タッチタイピングは必須ですね。昔、ローマ字入力の練習本を買って練習しました。今は、そういう本はなかなか売ってないですが。」
佐々木「何かツールは使っていますか? 私は、「The Copycat」というクリップボードの履歴をさかのぼれるアプリを重宝しています。」
海老名「アプリでは、佐々木さんも愛用しているという「TextExpander」は、私の仕事にも欠かせません。とくに、メールや原稿の定型部分の入力や、HTMLのタグの入力に便利です。また、アプリではなくて、日本語入力システムそのものに単語を登録して、しょっちゅう入力する単語や文章を、1〜2文字で入力できるようにしています。」
テキストの省入力は誰でも必ず効果が出る
(以下、佐々木)
テキストの省入力というのは古くて新しいテーマです。やれば確実に時間や手間の短縮につながることがわかっているにもかかわらず、ついつい後回しにしてしまっているのではないでしょうか。
なぜそうなるかというと、やってどのくらいの効果が上がるかまで、事前になんとなく想像がついてしまうせいでしょう。
でも、やって効果が上がるかどうかわからないような「テクニック」に手を出す一方で、やれば必ず効果の上がるテクニックを後回しにするというのは、ちょっと残念なことです。
今回の記事で海老名さんが「省入力のモチベーションに火をつけてくれる」ようなことを書いてくださっています。これを機会に、後回しになりがちな省入力環境をバッチリ整えたいところです。