三井倉庫ホールディングスは、三井倉庫グループにおける、AI技術を活用したオペレーションの抜本的効率化と新たな顧客価値の創造を加速させるため、「AI推進室」を新設した。
三井倉庫グループは「中期経営計画2022」の成⾧戦略のひとつである「進化を支える経営基盤の構築」のもと、これまでAI OCRや生成AIの導入、IoTやロボティクスなどの技術活用による業務効率化を進めてきた。
今回新設したAI推進室は次の役割を担う。
1.既存事業の抜本的な効率化
AIの活用により手配業務や支払い処理などの定型業務を徹底的に自動化・省人化し、従業員がより付加価値が高く創造的な業務に専念できる環境を整えることで、事業全体の効率化を実現。また、社内コンテストなどを通じて、現場から生まれるアイデアを積極的に吸い上げ事業に実装することで物流オペレーションの進化を加速する。
2.新たな顧客価値の創造
AIとデータを活用し、顧客のビジネス課題を解決する既存の枠組みを超えた新サービスを創出。グループ事業間のタスクフォースチームで、実証実験の実施や、協創案件の積極的な検討を行う。
3.グループ横断的なAIリテラシーの向上
AI活用に関する勉強会や成功事例の共有をグループ全体で推進し、グループ従業員一人ひとりがAIを積極的に活用する意識を醸成。実践的なスキルを向上させることで、継続的なイノベーション創出の土台を構築する。
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