どうすれば日本企業は「低生産性」から抜け出せるのか
──前編ではアトラシアンの働き方「System of Work」の原則をお聞きしました。その働き方により高い生産性を誇るアトラシアンですが、日本企業のどこに改善点があると思われますか。
日本生産性本部による2025年の調査[1]では、日本の労働生産性はOECD38ヵ国中28位です。2020年から横ばいで推移しており、生産性の低さは統計的事実ですね。
日本企業の働き方を振り返ると、1つは「会議資料の過剰品質」が挙げられます。社長用、部長用、課長用と別バージョンの資料を複数作成したり、フォント指定まであったりと、資料作成に多大な力を割いています。その分、サービスやプロダクトに注ぐリソースが削られているのが現状です。
また、最近の「オフィス回帰」に象徴される「オフライン中心」の意識も課題です。根回しなどの事前調整はオフラインが向く面もありますが、そうした組織文化が生産性向上の足を引っ張っています。
外資系ITベンダーにて、BtoB向けソフトウェアのプロダクトマーケティングディレクターやCROを歴任。現在はアトラシアンにて、企業全体の生産性向上とイノベーション創出を支援する「System of Work」の啓発活動やプロダクトマーケティングに従事アトラシアンの価値観である「Open company, no bullshit」を体現し、日本企業の働き方改革を支援している。
──前編でも「既存の文化を温存したままではAI活用の成果も振るわない」という話が出ましたね。
はい。ただ、エンジニアはタスクを構造化しやすい一方、ビジネス部門はイレギュラーな業務が生じやすいという職種などによる構造的な違いがあります。異なる働き方を1つの戦略のもとに統合し、AIを活用しながら、働き方を改革するのは、世界中の企業が苦戦している難題でもあります。
──その中でアトラシアンが原則としてリモートワークでも高い生産性を維持できているのはなぜでしょうか。
「System of Work」というAI時代に適した働き方を単なる原則に留めず、ノウハウとして体系化しシステムに実装しているからです。その成果が「Jira」や「Confluence」などをパッケージ化した「Teamwork Collection」です。組織内の情報を一元管理し、チームのコラボレーションを促すこのソリューションが、アトラシアンの「背骨」となっています。
[1]日本生産性本部「労働生産性の国際比較2025」(2025年12月22日)
AI時代に適した働き方を実装する「Teamwork Collection」
──Teamwork Collectionの詳細を教えていただけますか。
これは「System of Work」の4つの原則を業務で実践できるソリューションです。たとえば、経営目標を実現するには、ゴールを「サブゴール」から「各事業の施策」、「個別のタスク」へとブレイクダウンする構造化が欠かせません。しかし、多くの企業ではPowerPointで作られた経営目標が更新されず、現場では日々の作業が「どの目標を達成するために行っているか、私は何のためにこの仕事をしているのか?」が曖昧になりがちです。そこでTeamwork Collectionでは、経営上の目標と日々のタスクの繋がりを可視化。組織の目標とタスクを紐付けた形で管理できます。
──経営目標から個人のタスクまでがツリー状につながるイメージでしょうか。
そのとおりです。上の図のように最上位の経営ゴールから、「糖尿病の早期発見検査」といったサブゴール、さらに「AIを活用した糖尿病の早期発見システム企画」などのプロジェクト、最終的に現場のJira上のタスクまでをつなぎます。これにより、社員は常に会社の目標への貢献を意識しながら働くことができます。
さらに、チーム担当者や予算、進捗といった付随情報も同一プラットフォーム上で一元的に管理できるため、マネージャー層の意思決定も迅速化されます。
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