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「複業」という生き方

“辺境”を自然と歩く、帰国子女の異端児―身につけた「コミュ力」、好きなことの「スキル化」

第4回:サービスデザイナー 津田賀央さん インタビュー【後編】

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自分のスキルを整理することが、複業へとつながる

――地方に住みながら大企業に勤務する一方で、自分で会社を興し、思い描いたテレワークタウン計画に着手する。こうした働き方は、津田さんが自分のスキルをよく整理していらっしゃるからだと思います。

津田: やりたいことを実現するためには、自分のスキルセットを明確にしておくことが大事です。スキルというと大げさかもしれませんが、やっていて楽しいことを、自分の中で言えるようにしておくことです。 正直に言うと、僕自身は、まだ整理が足りない気もしています。ただ、結局、一番得意で、好きなのは、相手のやりたいことやこちらが意図することをまとめて、シンプルに伝えられる文章にするということなんです。
 広告代理店からソニーへ転職したときも、最初の1週間は、あまりにも業界が違うし、「エンジニアの言葉が全く分からない」と悩んでいたのですが、自分がこれまでやってきた通りの企画書で伝えようと思って、文章を書いたら共感を得ることができました。
 この間も、「富士見町森のオフィス」のミッションとビジョンを文章化して、町の人が集まるクリスマスパーティーで発表しました。移住したばかりの僕たちが進む方向を、みなさんが理解してくださったんじゃないかなと思います。

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