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【出張版】スタートアップの時代の終焉

「社会的インパクト投資」とプロジェクト―次のスタートアップのパーティー会場

第4回:次のスタートアップのパーティー会場を探して(後編)

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次のトレンドを考える上で

 次のトレンドを捕まえることができれば、スタートアップとして成功することが可能です。しかしトレンドや大きな課題を考えることは難しいことです。だからBill Gatesなど、世界の最先端で様々な情報を得ながら考えている人の課題意識を参考にしつつ、以下のようなことから始めるのが良いのではないかと思います。

頭が良い人達の近くにいる

 頭の良い人達が週末にやっていることが、未来の普通になる、と言われています。まさにPCは週末にオタクたちが集まっていた趣味の集まりが広がり、世界を変えました。数年前のBitcoinにもそうした活況があったと聞いています。

 もしかしたら現在におけるそれは合成生物学なのかもしれませんし、Makerムーブメントなのかもしれません。いずれにせよ、自分が尊敬できる、頭の良い人達のそばにいることは、ある意味未来を見通す上で重要な活動になると思います。

 それに仮にそのトレンドが来なくても、そこで培った友情やスキルは代えがたい何かになるのではないかと思います。

仲間と議論する

 ZuckerbergはFacebook を作っているころ、今後の世界がどのようになるかを議論していたと言います。

ぼくは早くに会社を作ることには否定的だった。大学にいた頃、世界が進んでいく方向について友達とよく議論していて、それが起きるところを見ることはもっと気にかけていた。ぼくたちはこれを作ったけれど、会社になるとは考えていなかった。ただ、最高だと思ったから作っただけだった。

 Zuckが大きなビッグピクチャーを描けるようになったのも、Harvardでの仲間との議論があってこそではないでしょうか。そしてその議論は、Facebookが進む方向性に影響を与えたのではないかと思います。

情熱が持てなくてもまずは何かを始める

 もちろん最初から特定の領域に情熱を持つのは珍しいことで、やり始めてから気づくことも多いと言われています。それに、意識だけが高くなって手を動かさなくなると意味がありません。

 きっと世界の課題を解決できるのは、Bill Gatesが呼びかけた人たちである「エンジニアや起業家、科学者やソフトウェア開発者」、つまり何か新しいものを作れる人々、作っている人々だと思います。

 だからまずは自分が最高だと思う狂ったアイデアをベースにしたプロジェクトを仲間と一緒に始めることが重要ではないでしょうか。大きく考えることを忘れなければ、たぶんビジョンは後からついてきます。

最後に

 ネオシュンペーテリアンのPerezの理論と指摘によれば、第五の技術革新であるITは、今やデプロイメント期に入ったと言われており、通常デプロイメント期には多くの分野でその技術が使われるそうです。ITを中心したスタートアップはまだまだ続いていくはずで、それは今後社会的な意義のある分野でも多く使われうるものだと思います。

 次の投資先として社会的な問題の解決を標榜するスタートアップが選ばれ、今後スタートアップが世界の課題を解決するのにより大きく貢献すれば、またスタートアップのエコシステムは一回り大きくなるものだと思います。この動きがどこまで続くかは分かりませんが、一つ今感じている動きとして共有させていただきます。

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この記事の著者

馬田 隆明(ウマダ タカアキ)

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