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【出張版】スタートアップの時代の終焉

大企業による「イノベーションのジレンマ」の“回避”、そのスタートアップへの影響

第2回:

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 元マイクロソフト・ベンチャーズ エヴァンジェリストで、2015年5月から自主サバティカル中の馬田隆明氏。「Medium」掲載の氏のブログが話題だ。記事転載(再編集)にて、スタートアップ時代の終焉とプロジェクト時代の始まりを探る本連載。  第2回目の記事は、「大企業とスタートアップ」をお届けする。

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 大企業がスタートアップの方法論を身につけはじめ、素早く身軽に動けるようになってきているため、スタートアップの担うイノベーションがある点では終わったのではないか、というような記事が2016年2月に出され、話題を呼びました。

The End of Tech Startups

 事実、かつてスタートアップがアプリの流通で活用していたApp Storeのランキングのほとんどは、今や大企業や大企業となったかつてのスタートアップが占めていたり、スタートアップの得意技だったSNSの活用が大企業でも進んでいたりと、大企業が様々な新しい試みを始めていることを良く聞くようになりました。

 この辺りについて状況を整理しつつ情報をまとめてみたいと思います。

大企業によるイノベーションのジレンマの回避

 よく言われるように、大企業はイノベーションのジレンマに陥りがちです。しかしイノベーションのジレンマの本やその続編で提唱されている、ジレンマを回避するための手段は広く認知されはじめており、徐々にですが各社が対策をうまく打て始めているのではないかと思います。

 たとえばGoogleはAlphabetというある種のベンチャー投資の企業へとその姿を変えました。FacebookやMicrosoftも小さなアプリケーションを大量に出して、マーケットから積極的に学ぶような形になりつつあります。またAdobe社内で行われている、小さなプロジェクトを進めるKickboxという試みでも幾つかの成功例が出てきているそうです。

 スタートアップは、大企業がイノベーションのジレンマに陥っている隙を見つけて利を得ようという側面もありましたが、大企業側によるこうした対策によって、見方によってはスタートアップのチャンスが少なくなってきているようにも見えます。

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スタートアップのノウハウの広がり

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この記事の著者

馬田 隆明(ウマダ タカアキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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