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マイクロソフトの変革を支える「デザイン」―UXリサーチャーやエバンジェリストの役割とは

DESIGN for Innovation 2016 セミナーレポート Vol.3

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 「デザインの力が未来を創り出す」をテーマとしたイベント「DESIGN for Innovation 2016」がbtraxの主催により5月17日に開催された。当日開催されたセッション「How Microsoft Revived Itself: UXデザインを通じて復活したマイクロソフト」には、日本マイクロソフト 執行役員/デベロッパーエバンジェリズム統括本部長 伊藤かつら氏、日本マイクロソフト エバンジェリスト 砂金信一郎氏、日本マイクロソフト「Docs.com」UXリサーチャー 田中健史氏が登壇。モデレーターはbtraxイノベーション・サービスデザイナー Mark Wake氏が務めた。テクノロジーの使いかたや価値を伝える役割を持つ「エバンジェリスト」から、デザイナーやUXリサーチャーの仕事まで、大きな変化を遂げたマイクロソフトにおけるUXデザインの重要性についてお届けする。

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マイクロソフトの「エバンジェリスト」はどんな職種なのか?

 マイクロソフトが2016年に買収したクロスプラットフォーム開発ツール「Xamarin」を無償公開したことは、技術者たちに大きな驚きと賞賛とともに受け入れられた。技術者たちの「開発者、クリエイターのためのマイクロソフトが帰ってきた」という言葉の裏には、マイクロソフトのここ数年での大変革が存在する。

 「自社の技術が全て」と考えてパッケージソフトの販売をしていた時代から、今はオープンでマルチデバイスに対応し、テクノロジーを活用してより多くの人に価値をもたらそうとしている。この変化の鍵を握っているのが、マイクロソフトに在籍するエバンジェリストたちだ。

伊藤かつら氏伊藤かつら氏(日本マイクロソフト 執行役員/デベロッパーエバンジェリズム統括本部長)

テクノロジーの世界はどんどん変わっていきます。私たちエバンジェリストは、新しいテクノロジーを最初に受け止め、それを社内外の技術者に、セミナー、ハッカソン、SNSなどの様々な手段で啓蒙していく。マイクロソフトで一番ギークなのが、私たちエバンジェリストなんです(笑)。

 この大きな変化のきっかけは、7年ほど前から推進している「開発組織の変革」にある。開発体制を従来のウォーターフォール型からアジャイル型やスプリント型に変更し、3年に1度パッケージ販売をする売り方から、3週間に1度アップデートを行うクラウド型の開発プロセスに移行した。

 このように会社が大きく変わる時には、新しいリーダーが必要になる。2014年に、スティーブ・バルマー氏に代わってCEOに就任したのが、サティア・ナデラ氏だ。ナデラ氏はインド出身の技術者で、より柔軟な組織づくりを目指している。組織と開発プロセスを7年かけて変え、その後に新CEOのリーダーシップによって社内文化が変わり、マイクロソフトはクラウド&モバイルファーストを推進することに成功した。

 この大変革期の中で、エバンジェリストはテクノロジーとカルチャーの両方で、その変化を先導する役割を果たしている。

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