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リリースしてチューニング、リーンな姿勢で取り組む
「電子コミック市場」への参入にあたり、NHN Playart(現:NHN comico)ではまずプロジェクトチームを作った。コンテンツの編集者、エンジニア、デザイナーとビジネスをプロデュースするメンバー構成によるチーム・ビルディングである。
スタート時は他の業務と兼任という最小限のスタッフで、数ヶ月の短期間でサービスを構築してローンチしたという。機動力を活かしてコンテンツをリリースし、市場での評価やユーザーの反応をフィードバックしていき、方向づけを模索していく。スピード感を重視した軽快な進め方は「リーンスタートアップ」の方法論に通じる。重視したのはユーザーの使用感だ。
これまでマンガを読んでいなかった層を取り込もうと考え、その層がスマホで読みやすい形式とはどんなものか、一から考えていきました。となると、新しい仕組みや見せ方などを多く取り込むことになり、出来るだけ早い段階でユーザーの反応が見たかったんです。最初の頃はまさに試行錯誤の連続で、リリース後のチューニングも頻繁でした(チーム マネージャー 春木博史氏)
こうしたチューニングやUIデザインをおこなっていったのは、UIデザインチームの酒井亮太氏とエンジニアの日野森 寛也氏だ。