P/LだけでなくB/Sで勝負する
――伊藤代表は企業を売る、事業を買うという両方の経験をお持ちですが、ベンチャー企業のM&Aに対して伊藤代表のように柔軟な考え方をされる経営者は少ないのではないでしょうか。
確かに、日本では特に上場前のベンチャー企業の間でM&Aをするということはあまりないと思います。そもそもベンチャーへの投資案件数も米国と比べたら10分の1くらい。米国では大手に事業を売却した資金で新事業を立ち上げつつ、ほかのベンチャーにも投資するという流れもできています。ただ、日本でも3年ほど前から米国のようなベンチャーのM&Aも出始めています。
――伊藤代表ご自身、今後もM&Aをしようというお気持ちはありますか?
はい、あります。もちろん、資金と良い案件があればの話ですが。P/L(損益計算書)をつくることも大事ですが、B/S(バランスシート)で勝負するベンチャーがもっと増えてもいいのではと考えています。資本で事業や収益を生み出すという視点の重要性を理解すればビジネス拡大の打ち手は増えます。私自身、資本の力を駆使するという感覚は、ファイナンスMBAを取得しているというバックグラウンドや、不動産売買の経験によって培われてきたと思います。
本記事は、M&A Onlineに掲載された記事を再編集して掲載しております。
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