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ブロックチェーンの可能性と課題

IoTとスマートコントラクトが作る“超自動化社会”とは?

ブロックチェーンの可能性と課題:第5回

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 ブロックチェーンは、ビットコインという貨幣の「台帳」という役割から、ネットワーク型のコンピューティング基盤へと変貌を遂げつつあるということを、今までの連載では解説した。今回は、ブロックチェーンの汎用化への道を整理するとともに、その発展形の一つであるスマートコントラクトが拓く“超自動化社会”を考える。

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進化するブロックチェーン

 ブロックチェーンは、ビットコインという貨幣の利用状況を登録・管理できる「分散型台帳」として生まれてきた。そもそも、貨幣とは誰かが誰かに何かをしてあげた対価として発生する「信用」が取り引きできるようになったものだ[1]。従って、貨幣は本質的には「情報」であり、ブロックチェーンという台帳に記載するのには適したものだった。そこで、貨幣以外でも情報の形になりさえすれば、ブロックチェーンで管理できることは容易に想像がつく。その情報が貨幣のように簡単に偽造などされては困るようなものであればなおさらだ。そこで、ブロックチェーンを貨幣以外に使おうという話は早い段階から生まれてきた。

 そのような経緯から、ブロックチェーン上で貨幣以外の「資産」を管理する「スマートプロパティ」が生まれてきた。しかし、話はそこで終わるわけではない。資産を登録管理するだけでなく、それらの資産に関する処理をブロックチェーン上で実行できるようにする「スマートコントラクト」や、実行できる処理の汎用性を高めたイーサリアム、ハイパーレッジャーなどの「コンピューティング基盤」が生まれてきた(下図)。その結果、ブロックチェーンは単なる「台帳」ではなく、様々な処理を自動化するための基盤として成長してきた。そこで今回は、スマートプロパティからスマートコントラクトに焦点を当て、それがもたらすビジネスへの影響について考えてみたい。

ブロックチェーンの発展図1. ブロックチェーンの発展

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この記事の著者

高木 聡一郎(タカギ ソウイチロウ)

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