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ブロックチェーンの可能性と課題

IoTとスマートコントラクトが作る“超自動化社会”とは?

ブロックチェーンの可能性と課題:第5回

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20年の時を経て現実味を帯びる、資産を動かす「スマートコントラクト」

 ある資産の所有権や利用者をブロックチェーン上で登録できるとなれば、その変更に関する処理を自動的にブロックチェーン上で行うことができれば便利であるに違いない。Swan(2015)はブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、さきほど紹介したようなスマートプロパティから生まれてきたとしている[2]。しかし、実はビットコインが生まれるよりはるか前の1996年頃には、ニック・ザボーがスマートコントラクトの概念を提唱していた[3]。

 ここでザボーは、コントラクトとは「関係性を定義するもの」という幅広い概念を想定した上で、互いの関係における契約処理がより自動的に実行され、検証が容易になるものとして、デジタル化された契約を提唱している。ただし、1996年頃はまだブロックチェーンも、サトシ・ナカモト論文も世の中になかった頃である。ザボーのスマートコントラクトは、ブロックチェーンではなく、その頃主流だったPKI(公開鍵インフラストラクチャー)の応用が想定されていた。ちなみに、ザボーの1996年の論文にもスマートプロパティが出てくるが、「スマートコントラクトを現実の資産に応用したもの」として取り上げられている。いずれにせよ、ザボーが1990年代に提唱した概念が20年後の現代に現実味を帯びてきたのは、第三者の仲裁なしに契約を登録管理、実行する仕組みとして適しているブロックチェーンが登場し、ビットコインという形で運用に耐えうることを示したからであろう。

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この記事の著者

高木 聡一郎(タカギ ソウイチロウ)

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