ロボアドバイザーで資産運用の勝ち負けの構図を変える
池見:
「世のため人のためになる」という大志は、御社の「THEO(テオ)」というサービスにどのようにつながっているのでしょうか?
北澤:
今までの個人向け資産運用サービスは、プロと呼ばれる顧客とそれ以外の一般の顧客がいて、専門性の高さや資本力の違いから受けられるサービスがかなり違うんですね。情報や技術、資本力によって勝ち負けがついてしまうのはこの業界の常ですし、さらに重要なのがコストです。どうしても人手を使わなければいけないところがありましたから、手数料がかかります。同じ1%でも、何千億もある保有資産の1%を受けるのと、10万円とか100万円という方からの1%だと実額では大きく変わりますから、どうしても後者へのサービスが難しい面がある。その結果、個人に向けての資産運用サービスというのは、まだまだユーザーセントリックなものではない、という考えがありました。