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ゆめみ工藤氏が語る、オープンイノベーションにおける「継続的プロトタイピング」の効用

Biz/Zine Day 2017 Spring 「オープンイノベーション」の現在と未来 レポートvol.1

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 3月22日にBiz/Zineが開催したセミナー「『オープンイノベーション』の現在と未来~成功要因を実践者が語る」では、オープンイノベーションの実践者や支援者、研究者らが集結し、様々な議論を展開した。本レポートでは、オープンイノベーションにおけるコラボレーションの意義、新規事業のサービス開発のプロセスについて、自社が手がける事例を交えて解説した、株式会社ゆめみ 取締役 工藤元気氏による講演内容を紹介する。

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他社とのコラボレーションで補うべき要素を導き出す公式とは

 工藤氏はまず、オープンイノベーションの背景にある事業環境の変化をおさらいした。事業開発は「モノ」から「コト」の時代へと変化しており、製品単体ではなく、製品を接点に顧客とコミュニケーションをとっていくという考え方でなければモノは売れない。そのために、製品やサービスを通じて顧客が得られる体験・ストーリーという「コト」を設計することが必須になる。

 そういった状況下でどういったテクノロジーを活用するかについては、スマートデバイス、IoT、ビッグデータ、人工知能(AI)などが今のトレンドだ。株式会社ゆめみは、まさにO2OやIoTといった領域におけるアプリやWebサービスでの課題解決、企画実現を得意としており、その中でも工藤氏は、製造業、小売業向けのスマートデバイスを用いたソリューション事業を統括している。

 「オープンイノベーション」について、工藤氏は「顧客の真のニーズ - 自社のケーパビリティ = コラボレーションで補うべき要素」という公式を示した。

オープンイノベーションで補うべき要素

 この公式が示すのは、取引先やその先にいるエンドユーザーが抱えるニーズと自社の製品やサービスあるいは人材などのリソースで提供できるものとをベン図で描いた時に交わらない部分、つまり自社だけでは満たせない部分が、コラボレーションで埋めていくべき要素になる、ということである。

 単純なようだが、実際の組織に当てはめてみると、式を構成する要素それぞれが熟考を要する難しい計算式であることが分かるだろう。「顧客の真のニーズ」については、デザイン思考や人間中心設計、あるいはデータ活用などにより、メーカーや製品都合ではなく、消費者・生活者目線で考えることで仮説を立てる必要がある。「自社のケーパビリティ」については、Biz/Zineでもよく取り上げられる「ビジネスモデルキャンバス」などを用い、自社(部署・製品)の強みや特徴、課題など、ケーパビリティを客観的に可視化していくプロセスが求められる。

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非常に不確実性の高いオープンイノベーションでは、「結果ではなくプロセス」に注目する

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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