「あしたのチーム」は、“仕事ができる人の行動特性”であるコンピテンシーの考え方をもとにした定性目標(行動目標)と定量目標(数値目標)の2軸による人事評価制度を提供している。その人事評価制度を運用するための評価クラウド「コンピリーダー」も自社開発しており、これまで全国900社以上の中小ベンチャー企業に導入してきたという。
今回特許が認められたのは、同社の提供する人事評価制度の中核となる、コンピテンシー目標の設定を支援する技術になる。具体的には、定性的なものであるコンピテンシー目標について、数値目標の達成度合いとの一致度を算出し定量化した上で、キーワード、目標モデル、本人や上司のモニタリングの結果を加味し、コンピテンシー目標の設定がうまくできていない従業員を自動的に抽出し、目標を自動添削する技術になる。
同社の提供する評価クラウド「コンピリーダー」には、すでに50万件以上の目標設定事例が蓄積されている。同社はこのデータを活用し、精度の高い目標設定支援を提供していくとしている。
あしたの人事評価クラウド「コンピリーダー」は、4月1日にリニューアルを行い、UIの刷新、ならびに新機能の拡充を行った。評価シート入力画面は、定性目標、定量目標など、評価軸の異なる目標項目を一画面内に表示することを実現し、余計な画面遷移なく入力をすることができる。評価を入力すると、項目ごとのウェイトも考慮して100点満点で評価点が表示される。
クラウドに蓄積された評価データから、全社員の査定シミュレーションをワンタッチで行うことができる。煩雑になってしまう紙やエクセルでの管理やデータの分析作業に比べ、工数を大幅に削減することができるという。(一部開発中)
今後の機能拡充について次のように発表している。
- 評価結果分析:入力した評価データを自動でグラフ化。評価項目ごとの達成度や点数の推移など、様々な観点から分析を行う。
- 評価モニタリング機能:評価者のシステム操作ログを基に、評価の実施期日や入力内容をAIが自動的に解析し、評価者としてのスキルをレーティングする。
- タレントマネジメント機能:社員の能力を視覚化することで、新規プロジェクトへのアサインや人事異動の際に、評価データの蓄積に基づく適切な社員のリストアップに役立てる。