アルゴリズム的な仕事とヒューリスティックな仕事──高まる新しいマネジメントの必要性
テクノロジーによって置き換えられる仕事とそうではない仕事は、正しい解答を導く一連の手順を繰り返すようなアルゴリズム的な仕事(段階的手法またはルーチンワーク)と、新たな問題を解決したり、独創性に富んだ製品を創造したり、といったヒューリスティックな仕事(発見的方法)とに分類できるそうだ。
このアルゴリズム的な仕事が、テクノロジーの民主化によって、急速に効率化が進んでいるのは前段で述べたことである。一方で、ヒューリスティックな仕事の割合はどうであろうか。みなさんの身近でヒューリスティックな仕事が増えた実感はあるだろうか。かくいう私は、新しいテクノロジーで無駄な作業を削減し、リアルタイムでコミュニケーションが出来るようにし、意思決定をスピードアップするということが、前職のミッションであった訳であるが、アルゴリズム的な仕事の効率化は得意であったものの、このヒューリスティックな仕事の割合を増やすということについては、大変な困難を感じていた。