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WeWorkやスペースマーケットなどの実践者が語る「シェアリングエコノミーの現在と未来」

「LivingTech カンファレンス 2017」レポート01

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「シェアリングエコノミーはコミュニティ」~ 実践者の取り組みから ~

 登壇者のプロフィールと、事業内容やシェアリングエコノミーへの思いを簡単にまとめよう。

■重松 大輔 氏:株式会社スペースマーケット 代表取締役

重松 大輔

 研修などの会場探しでスペースを必要としている人と、会社の土日のセミナールーム、結婚式場の平日の昼間といった、空いているスペースをマッチングさせるビジネスを展開している。「奈良県の廃校に毎週末コスプレイヤーが通うようになったり、教会が撮影用の場所貸しで60万円(2日で)ぐらい稼いだり。新しい稼ぎ方がC to Cのつながりでガンガン出てきているところに面白さと未来を感じている」と話す。

・サービス:「スペースマーケット」
 https://spacemarket.com/

■山崎 剛 氏:株式会社グローバルエージェンツ 代表取締役

山崎 剛

 首都圏を中心に36棟約2000戸のソーシャルアパートメント事業を展開している。「シェアハウスとワンルームマンションの良いとこ取りで、1人暮らし以上の体験をしてもらう」のが狙いだといい、部屋は単身用だが、ラウンジが24時間使え、充実したキッチンスペースやビリヤード場などが完備されているそう。

 山崎氏はシェアリングの可能性については「ミレニアル世代は、所有すべきものは所有したほうがいいけれど、一方でシェアした方がいいものはシェアした方が合理的でスマートだという考え方を何の邪念もなく選択していける世代」とし、「面白いのはシェアをすることで必ずタッチポイントが生まれ、コミュニケーション、出会い、コミュニティが生まれること」と話した。

・サービス:「ソーシャルアパートメント事業」「ホテル事業」など
http://www.global-agents.co.jp/works/ 

■小原 崇幹 氏:and factory株式会社 代表取締役 CEO

小原 崇幹

 アプリケーション制作から始まったand factoryが、今回主に紹介したのはスマートホステル事業。「&HOSTEL」というスマートフォンで全てを管理できる宿泊施設をプロデュースし、現状14棟程度が決定している。

 &HOSTELはIoTが強み。客はスマートフォンひとつで様々なことができるといい、そこで得られたマーケティングデータを企業に提供している。特にラウンジでは、国内外スタートアップベンチャー企業の革新的な製品を紹介するAmazon Launchpadストア取扱商品を展示し、フィードバックをスタートアップに届けている。

・サービス:「&HOSTEL 」など 
https://andhostel.jp/ 

■クリス・ヒル氏:WeWork Japan CEO

クリス・ヒル

 Chris氏は、およそ20日前に来日し、日本のWeWorkの立ち上げを行っている。

 「シェアリングエコノミーはコミュ二ティという一つの言葉に集約される。あらゆる共同体において、昔から資産の共有は行われていた。村や町で、スーパーマーケット、警察、公立学校などを様々な資産をシェアしてきたように、シェアリングエコノミーという概念自体は決して新しいものではない」とクリス氏は言う。

WeWorkは単なるコワーキングスペースの提供会社ではない。世界最大のメンバー数を誇るコミュニティだ。スマホのアプリを提供し、テクノロジーを通じて人と空間をつなげている。東京でメンバーになってもらうと、東京だけではなく、NY、上海、ベルリンなど世界170か所の会議室、ラウンジといった資産を使うことができる。現在17万5000人の会員がおり、毎月2万人ペースで増えている。WeWorkはアプリがパスポートになって、人と空間をつなぐコミュニティだ。

・サービス:「WeWork」
https://www.wework.com/ja-JP/

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