ナインシグマ・グループは、世界105か国、200万人に及ぶ世界最大級の技術者・研究者ネットワークを基盤として、大手企業の研究開発・新規事業・経営企画部門を中心に、世界700社・4000件以上、日本国内220社・1200件以上のオープンイノベーションを支援してきた。
ナインシグマ・グループの16年間にわたる実績から、「技術シーズを起点とした協業」より「技術ニーズを起点とした協業」の成功率は圧倒的に高いとしている。その「技術ニーズを起点とした協業」を可能とするのが「TechBox」で、その開発の背景には、技術提供側の「想定しているターゲット市場のみならず、異分野、異業種からの反応を知りたい」という強い要望があったという。
「TechBox」の誕生により、日本の「技術シーズ」に呼応する、全世界・異業種の「技術ニーズ」を発見し、新しい革新的な開発の加速が可能になるという。サービス開始時(2017年9月現在)、約7,100件の技術シーズ登録からの始動となり、初年度は10,000件、3年後には30,000件まで拡大するとしている。技術ニーズ側は、初年度3,000社、3年後は15,000社の登録を目指すという。
■技術シーズを持つ組織(日本の技術提供側)のメリット
- 技術提供先が海外の大手・中堅企業等、全世界に広がる。
- 自社の新技術・新製品が世界のどの産業領域・地域でニーズがありそうか、提携可能性を確認できる。
- 反響があった業界を対象に、具体的により詳しいヒアリング実施も可能。
- 新技術に対する反応が産業、地域ごとにレポート化されるので、需要の有無、検証すべき領域が可視化される。
■技術ニーズを持つ組織(全世界の協業先)のメリット
- ニーズを持つ海外企業が、ワンストップで複数の組織、複数の技術領域の「技術シーズ情報」にアクセスできる。
- 言語の壁があり、入手が困難だった日本の優れた技術シーズ情報を得られる。