受賞したのは、パナソニックが「Air Inventions(空気の発明)」をコンセプトにしたインスタレーションを出展で、空調・映像・音響・照明など幅広い技術を活かした総合インスタレーションが高い評価を受けたという。
「Design Award 2018」のミラノサローネでの受賞は、2016年の「ピープルズチョイス賞」、2017年の「ベストストーリーテリング賞」に続き3年連続のこととなる。
「Milano Design Award」は、フォーリサローネ開催区域および開催団体などが主催する公式コンペティションで、2018年は大賞以外に5つの賞が設けられた。パナソニックが受賞した「ベストテクノロジー賞」は、差し迫る社会課題に対してデジタル技術などによる優れた解決策や提案に与えられるアワード。パナソニックの展示は「来場者を取り込み、かつ感覚的な体験をもたらす壮大な交響曲のような提案は、ユニークな技術や設備が可能にした新しいインスタレーションである」との評価を得た。
ミラノサローネにおけるパナソニックの今回の出展テーマは「TRANSITIONS(遷移)」で、これまで「もの」をデザインし続けてきた同社が、次の100年に向け、目に見えないものや手に触れられないもの、人の気持ちや体験までもデザインしていくという変革に向けた強い意志が込められているとしている。
「Air Inventions」は、国立ブレラ絵画館の中庭に水滴をモチーフとした直径20メートルのエアドームを設置し、空気を浄化するデバイス技術「ナノイーX」と、高圧の圧縮空気を用いて水を微細化する「シルキーファインミスト」を組み合わせて、「ミラノの街中で、最も美しく澄んだ空間」を創出している。ドーム内部には超高輝度4Kレーザープロジェクターと高性能・高解像度魚眼レンズを用いた映像を映し、ミストに包まれた幻想的な空間を創った。