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インダストリーX.0とは何か?

インダストリーX.0で日本の製造業が勝つために──未来のプロダクトは今あるモノとは“完全に異なる”

第1回 

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 ドイツのインダストリー4.0や中国のメイド・イン・チャイナ2025、アメリカのマニュファクチャリングUSAなど、デジタル化による破壊的な変化をいち早く捉えて、社会的価値に変換することを意図した取り組みが世界中でまさにいま進行している。筆者が所属するアクセンチュアでは、こうした動きを包含して「インダストリーX.0(エックス・ポイント・ゼロ)」というコンセプトを提唱し、デジタルによる価値創出を世界中で推進している。本連載では、インダストリーX.0の時代に日本の製造業が進むべき指針について、先進事例も交えながら解説する。第1回である本稿では、インダストリーX.0の世界観とそれが日本の製造業に与えるインパクトについて解説する。

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「インダストリーX.0」で起こる創造的破壊の“前兆”──なぜ世界の携帯電話機市場の利益シェアは、8年で激変したのか?

 デジタル技術は進歩のスピードが速く、そのインパクトは大きい。ビジネスに携わる誰しもが否定しないだろう。しかし、我々は本当にそのスピード、ビジネスや社会に与える破壊的なインパクトを正確に捉えられているだろうか。

 携帯電話市場で起きた破壊的な変化を見てほしい。2007年の世界の携帯電話機市場における利益シェアは、ノキア、サムスン電子、モトローラ、ソニー・エリクソン、LGエレクトロニクスの上位5社で約90%を占めていた。ところが、2015年にはアップルがそれらを駆逐して約92%を占めるに至った*1。

世界の携帯電話機市場における利益シェア世界の携帯電話機市場における利益シェア
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 インダストリーX.0では、この創造的破壊のメカニズムについて、たとえばiPhoneをモノではなくソフトウェアのコンテナとして捉え、それらソフトウェアのコンテナがネットワーク上で繋がってプラットフォームを作り上げていると捉えている。そのプラットフォーム上では、「便利だ」「欲しい」と感じるアプリケーションをユーザーにダウンロードしてもらうことで、企業がハイパーパーソナライズされた製品をユーザーに届けることができる。さらに、たとえばユーザー一人ひとりの利用状況に関するデータを活用することで製品の設計、製造からアフターサービスに至るバリューチェーンもデジタルを使うことで高度に最適化でき、先鋭化・多様化する顧客ニーズに対して店舗などのフィジカルな接点においても柔軟に応えられるようになる。

*1 出典:各社アニュアルレポートよりアクセンチュア作成

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インダストリーX.0が対峙するモノづくりの世界──企業の付加価値創造プロセスは「ムサシカーブ」から「スマイルカーブ」へ

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この記事の著者

花岡 直毅(ハナオカ ナオキ)

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