インダストリーX.0におけるデジタルトランスフォーメーションの6つのアジェンダ──自前主義を捨て組織構造や意思決定スピードの変革を
日本企業に残された選択肢は多くない。デジタル・ビジネスの世界ではこれまで以上に規模とスピードが勝負を左右する。モノがソフトウェアのコンテナとなり、それらが繋がり合う時代には最初に規模を取ったプレーヤーが圧倒的に有利になる。自前主義を捨てデジタル・バリューチェーン上でのエコシステムパートナーと関係を構築することも重要になってくる。また、スピードが求められる世界では、これまでのムサシカーブでの戦い方を前提としていた組織構造や意思決定スピードも意図的に変革させていく必要がある。
特に大企業にとっては難しい変革であるが、小さな規模でスタートして”Try & Learn”を繰り返し、うまくいかなければすぐに中止する。ベータ版でも構わないので市場に出してから顧客起点でより良いものにしていくというように、これまでの前提や発想を転換する必要がある。