この実験により、日立ソリューションズは、ゴディバ ジャパンの商品パッケージから商品情報を高精度に取得できることを確認したという。これにより、店舗スタッフが来店者から相談を受けた際に、海外や季節限定の商品、あるいは販売を終了した商品でも、商品情報の検索が可能でき、商品に含まれる材料などアレルギーにかかわる情報や、類似商品の確認が可能になる。
この実証実験は、日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォームMicrosoft AzureのAIサービスである、Cognitive Servicesの画像認識機能と、インテリジェントビジネスアプリケーションDynamics 365を活用した国内初の試みという。計画策定から機械学習、アプリケーションを含むシステム構築、レポート作成まで、約1ヶ月間で完了したとしている。
実証実験の内容について
日立ソリューションズは、実店舗における本実証実験において、10枚程度の画像の機械学習と、最小限の開発でMicrosoft AzureのCognitive ServicesとDynamics 365のスムーズな連携を実現し、低コストで短期間の導入が可能かの検証を実施した。
実証実験では、店舗スタッフがDynamics 365のスマートフォン用アプリケーションで、チョコレートのパッケージを写真撮影すると、AIがその画像情報から商品を認識し、Dynamics 365のデータベース上の商品詳細情報をスマートフォンを使ってその場で表示できることを確認したという。
また、日立ソリューションズは、この実証実験を通して、ビッグデータがない場合でもAIを手軽に試すことができることや、アプリケーションのスムーズな実装を確認することができたとしている。