セイラー教授監修の専門チームBITによる、ナッジとインサイトを用いたイギリスの公共政策
ナッジの考え方自体は以前から研究者の間では知られており特に新しいものではない。注目されるきっかけは、英国のキャメロン政権が2010年にリチャード・セイラー教授の監修による専門チーム「BIT(The Behavioural Insights Team)」を設立し、実践を始めたことである。BITは納税・公衆衛生・福祉・治安・環境問題などさまざまな領域で成果を上げている。この成果を受けて、欧米諸国をはじめ世界各国でナッジへの取り組みが始まっている。