2018年6月に働き方改革関連法が可決されたことにより、時間外労働の上限規制、年次有給休暇の取得の義務付け、正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差の禁止などが、2019年4月から随時企業規模等に合わせ施行される。これに先駆けチームスピリットは、「時間外労働の上限規制」、「年次有給休暇の年5日取得義務」等に対応したほか、有給自動付与、及び半休申請時の細かな設定にも対応できる新バージョン「TeamSpirit Winter’19」及び「TeamSpirit HR Winter’19」の提供を開始した。
さらに、2019年春に予定されているアップデートでは、「高度プロフェッショナル制度」および「フレックスタイム制の見直し」にも対応予定だ。
【「働き方改革関連法」に対するTeamSpiritバージョンアップ状況】
項目 | 内容 | 対応予定の項目 | 時期 |
---|---|---|---|
時間外労働の上限規制 | 特別条項適用時の時間外労働の上限を年720時間、月100時間(休日労働含む)、2〜6ヶ月の平均80時間(休日労働含む)に設定。 |
◯ 時間外労働の当月合計、複数月平均、年度合計を集計 ● 時間外労働が超過しそうな社員をレポート・アラート ● 出退勤時刻を入力していない社員をレポート・アラート |
Winter’19 |
年次有給休暇の年5日取得義務 | 有給休暇が年10日以上付与された労働者について、うち5日の取得を企業に義務付ける。 |
◯ 年次有給休暇の日数を集計 ● 年度単位で既消費日数+取得申請済みの有休日数をレポート |
Winter’19 *完全対応はSpring’19を予定 |
勤務間インターバル(努力義務) | 終業と始業の間に一定の休息時間を確保する勤務間インターバル制度の普及促進に務める。 |
◯ 勤務体系に合わせたインターバル時間の計算 ● インターバル不足のレポート |
対応済み |
医師面接指導の見直し | 従業員の健康管理に必要な情報の提供を企業に義務付ける。適用対象外の裁量労働制適用者、管理監督者も対象となる。 |
◯ 産業医にライセンス付与し、直接従業員の勤務状況を確認 ◯ 裁量労働制適用者、管理監督者の勤務状況を参照 |
対応済み |
高度プロフェッショナル制度 | 高収入で専門知識を持った労働者について、本人の同意などを条件として労働時間規制から外す。勤務時間に縛られず働くことができ、残業代や深夜・休日手当が支払われない。 |
◯ 勤務体系で「高度プロフェッショナル」を選択 ◯ 休日が4週間に4日以上になることをチェック◯ 1年に104日以上の休日が確保されていることをチェック ● 月度ごとの深夜労働回数を出力するレポート ● 健康管理時間出力レポート |
Spring’19予定 |
フレックスタイム制の見直し | フレックスタイム制の「清算期間」の上限を1ヶ月から3ヶ月に延長する。ただし、一週間あたりの労働時間が50時間を超えないようにする。 |
◯ 清算期間を1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月から選択 ◯ 過不足時間の繰越対応 ◯ 上限超過の時間外労働は残業計上 |
Spring’19予定 |
◯:TeamSpiritの対応 ●:テンプレート「ideas」で提供