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自律型人財に必須の“VRA”とは?

確実に問題解決に向かうためのアクション──バイアスを取り除く「変革目標」と継続のための「優先順位」

第4回

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バイアスを取り除き具体的なアクションを設定するには?

 「アクション設定」に話を戻します。自分の考え方や価値観を把握しておき、それらが目指す姿を実現する際に障害(バイアス)となると気づいたのであれば、障害に対処するためのアクションを考えます。場合によっては新しい考え方や行動を取り入れ、自己変革に取り組む必要があるかもしれません。このようにアクション設定ではバイアスの有無も確認し、バイアスに気づいた場合は「自己変革の目標」も設定したうえで、打ち手を検討していきます。

 再度、先ほどの事例で考えてみましょう。会議で発言ができないのは「自分のアイデアに自信がないし、下手な意見を言うことでダメな奴と思われたくない」という不安を抱えていて、その根底には、自分の中に“正しいことを言わなければならない”というバイアスがあったことが分かりました。こういった状況で単に「発言しよう」という打ち手を設定しても意味のない、つまり結局は実施できない打ち手であることに気づきます。この場合は、“会議の場面では○○という状態でいたい”といった「変革目標」を設定することから始めます。

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杉山 誠(スギヤマ マコト)

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