DataRobotは、あらゆるレベルのユーザーが機械学習・AIを迅速に活用、ビジネスへ展開するためのエンタープライズ向け機械学習自動化プラットフォームを提供する企業。日本では、既に明治安田生命、トランスコスモス、パナソニック、三井住友カード、リクルートホールディングスなどの企業で導入されている。
今回DataRobotが買収したParallelMは、2017年にMCenterプラットフォームをリリースした機械学習基盤分野の先駆的企業。MCenterプラットフォームは、KubernetesやSparkといったインフラやオンプレミス上、あるいは任意のクラウドプロバイダー(Amazon Web Services、Google Cloud Platform、Azureなど)上に、機械学習を利用可能とするサポートを提供。
さらに、ParallelMは、機械学習モデル特有の複雑性に対応するリアルタイム・モニタリングとアラートの支援に加え、規制が厳しい業界の企業が機械学習モデルを活用する際に必要となる監査に対する支援技術においても、いち早く提供を開始している。
ParallelMの買収・統合により、DataRobotは機械学習実運用化の分野において、一歩リードする形となった。DataRobotのJeremy Achin CEOは、今回の買収に関して次のようなコメントをプレスリリースに寄せている。「機械学習基盤の構築と実運用化は、AIドリブンを目指す企業にとって『必要不可欠』な要素です。今回、ParallelMがDataRobotに加わり、ParallelMのCEO Sivan Metzger氏が機械学習実運用化推進部門の担当となったことを、非常に喜ばしく思っています」
なお、DataRobotによるParallelMの買収は、約2年間における4件目の買収となる。