アクセンチュアは、日本を含むアジア太平洋地域、ヨーロッパ、北米の12の業種において、経営やテクノロジーに関する意思決定者2,600人以上を対象に調査を実施。調査の結果、全体の79%が「5Gは自社に極めて大きなインパクトをもたらす」と回答し、全体の57%が「革命的なインパクトをもたらす」と回答した。一方で、「4Gは革命的なインパクトをもたらした」と考える回答者は、24%に留まった。
一方で、5Gのセキュリティに関する懸念は、昨年と比べてわずかに強まっている。セキュリティの懸念を示した回答者の割合は、昨年の調査では32%だったが、今回は35%となった。また、62%が「5Gによってサイバー攻撃の影響を受けやすくなる」と危惧している。多くの企業は、ほとんどのサイバーリスクが、デバイスや人など、ユーザーに近いところから発生すると考えているという。
アクセンチュアの通信・メディア部門を統括するシニア・マネジング・ディレクターのジョージ・ナチ(George Nazi)氏は「5Gと、すでに把握されているセキュリティリスクの間には、複雑な相関関係があります。今回の調査によって、企業の経営陣は5Gによって経営がより盤石になると考える一方で、ユーザーのプライバシー、インターネットに接続されたデバイスやネットワークの多様化、サービスプロバイダーのネットワークへのアクセスやサプライチェーンにおける安全性など、5Gのネットワーク・アーキテクチャ特有の課題が伴うと考えていることが分かりました」と話した。