最適なコントロールタワー機能をもたらす“データプラットフォーム・アプローチ”
現状、多くの企業では、コントロールタワーとまではいかないまでも、部分的に似た働きを人間が担当している。しかし、リアルタイムで膨大なデータを処理・分析することは難易度が非常に高い上に、人間の処理能力には限界がある。担当者を増やすことも容易ではない。ITによる自動化が必要である。
そこで佐藤氏が提案するのが、“データプラットフォーム・アプローチ”だ。様々なシステムを組み合わせて自社特有のシステムを作りあげる方法もあるが、個々のツールのバージョン管理や相性の問題があるために、使い勝手には難がある。それよりも、あらゆるデータ型に対応するデータベース機能と、あらゆるアプリケーションを統合する相互運用性機能、全てのデータをリアルタイムで分析する機能を備え、ビジネスプロセスを自動化できるようなプラットフォームを導入するほうが簡単だ。
佐藤氏は「インターシステムズは創業以来40年以上にわたって、データをいかに素早く大量に処理するかに注力してきた企業です」と語る。そのインターシステムズが提供する次世代データプラットフォームIRISでは、圧倒的な処理能力を持ち、様々な情報を瞬時に可視化し、複数タスクを同時にこなすことができる。
特筆すべきは、メール、文書、画像、動画、音声やWebサイトのログやバックアップ、アーカイブなどのように、特定の構造を持たない「非構造化データ」と呼ばれるものも機械学習を利用してリアルタイムで可視化し、分析することが可能なことである。それによって、たとえば問い合わせメールから購買行動の変化や人々の意識の変化などを把握し、アラートを立てる、などといったことも可能になるのである。さらに、IRISでは不測の事態が発生した場合にはビジネスプロセスを柔軟に組み換えたり、閾値を少し変えたりして対応する仕組みも備わっている。
こういった様々な仕組みによって、データプラットフォームIRISはコントロールタワーの役割を十分に果たすことができ、今回のコロナ禍のような、誰も予想していなかった事態にも対応しやすいのだという。