モノの時代から心の時代にシフトする「セカンド・ルネサンス」
SINIC理論で展開されていた未来社会像と実際の出来事を突き合わせると、1974年からの「情報化社会」では大型計算機やパソコンの登場、2005年からの「最適化社会」にはiPhoneの登場(2007 年)など、象徴的な事象との一致がみられる。
そして今、真っ只中にいる「最適化社会」は、原始社会以来続いてきた1周期の社会発展の完成直前の、極めて大きなパラダイムシフトの時代であり、混沌と葛藤の大変な時代だと予測されている。その先のSINIC理論の社会予測のゴールとなるのが「自律社会」だという。中間氏は「最適化社会は『最適社会』ではない。ものすごい変化の社会であり、その最適化を経て到来する『自律社会』が、成熟社会の到達点で、1周目の10区分目に該当する。そして、2周目の1区分めである『自然社会』がやってくる。『原始社会』の再訪にみえるが、決して100万年前に戻ることを意味しているのではない。あえて言うなら『ハイパー原始社会』だ」と語る。