スピーシーズでは、2014年7月にスリムフィギュアを、静かにで滑らかに動かす独自の技術「Motion Figure System」を開発し、モーションフィギュア試作機「MF201」として発表している。
フィギュアーの各関節を特殊なワイヤー駆動方式で駆動し、駆動力を発生するサーボモーターや制御用のCPUはフィギュアの下部に設けられた「からくりユニット」に収納している。
今回発表された「MF303」は、外装のない開発用のモデルだが、28自由度の駆動機構を持ち人間に近い繊細な動作が可能であり、さらにIT業界デファクトのRaspberryPi基板を実装してLINUXでのソフト開発が可能、3DCG制作ソフト「MikuMikuDance」でモーション作成が可能となっているという。
この技術により、今まで実現不可能だったスリムでキュートな女子型の萌え系フィギュアを静かに動かすことが可能になり、オタク市場のユーザーに対して新しい企画の商品を提供し、新しいモーションエンタテインメントの時代を切り開くとしている。
市場としては、一般キャラクター、トイ、シニアケア、教育分野、車載分野、ゲーム機とのコラボ、パチンコ、カラオケ、動くマネキン、クラウドによるSNSとのコラボなどが想定され、1業種1社を基本にパートナーとの連携を図っていくという。
コンシューマー向けの大量生産時の市場価格(外装付き)は、大きさ、自由度と量産数により変動するが、5万円~10万円を想定している。
「MF303」の概要は次のとおり。
- 28自由度、身長35cm、照明機能付きステージ
- RaspberryPi基板を搭載。LINUXでプログラミング可能
- 「MikuMikuDance」でモーション作成可能
なお、2月8日に幕張メッセで行われる、イベント「ワンダーフェスティバル」で「MF303」のデモ展示(グッドスマイルカンパニーのブース)を行うという。