2026年2月27日、FIRST CVCと東京建物は、東京駅前のTOFROM YAESU TOWER内に「JAPAN CVC BASECAMP」を2026年4月1日に開設することを発表した。本施設は、大企業の新規事業担当者やコーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)を集積し、オープンイノベーションを加速させる拠点となる。

「JAPAN CVC BASECAMP」はCVCや大企業の新規事業担当者に特化したイノベーション拠点として設計されており、日本国内でこのような専用施設は初となる。同拠点では、スタートアップや独立系VCとの交流、CVC同士の知見共有、事例の共有が可能となり、従来課題となっていたオープンな学び合いの場の不足を解消することを目指す。
開設の背景には、近年日本の大企業におけるCVC設立の活発化がある。未上場スタートアップへの投資による成長源獲得やキャピタルゲインが狙いとされてきたものの、市場環境の変化からM&Aによる出口戦略の重要性が高まり、CVCの戦略的役割は拡大している。一方で、CVC運営や投資後の協業にはノウハウの共有や情報交換の機会が不足しているという実情があった。
本施設では、40社を超える有力独立系VCとの連携により、VCが出資・検討中の信頼性の高いスタートアップ情報を自動的に集約。大企業の担当者やCVCは効率的かつ質の高いスタートアップとリレーションを構築できる。
加えて、独自AIエンジン「CATALYST」を活用したビジネスマッチング支援を導入。スタートアップのデータをAIが解析し、企業の事業課題やニーズに即した協業先を提案。業務効率化と新規事業の推進を支える。また、経験豊富なスタッフがリアルでの伴走支援も実施し、オンライン・オフラインを融合した「Innovation OMO Ecosystem」を提供する。
立地面でも東京駅前の利便性を生かし、日本全国からCVCや新規事業担当者が集まりやすい環境を整える。施設ではAIマッチングのほか、VC合同ピッチイベントや専用執務室、ラウンジなどを設置。国内外のVCや政府機関・支援団体との連携、さらにはCVC同士の横のつながり創出も重視している。
運営にはi-nest capital、Andreessen Horowitz、SMBCベンチャーキャピタル、Coral Capitalなど多様なVCが参画。さらに支援団体や行政とも連携し、イノベーション・エコシステムの強化を目標に掲げている。
今後、2026年5月27日にはオープニングカンファレンスも計画されている。
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