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不確実な時代のビジョン・戦略策定手法

シナリオをアウトプットに落とし込む“4つのステップ”──戦略・ビジョン策定へのシナリオ活用

第3回

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シナリオの作成とアウトプットの作り込み

ステップ5:シナリオの作成

 2軸が決定した後は、シナリオを作成していきます。まずは、4つのシナリオの特徴について、策定チームで共通理解を構築することが重要です。たとえば、各シナリオで特徴的なキーワードをいくつか並べることや、「シナリオ1は△△のような社会」といったイメージで、メタファーを活用することも有効です。

 その後は、各シナリオを詳細化していきます。その際には、多様な観点を各シナリオに当てはめて考えていきます。たとえば、シナリオプランニングのテーマが「2030年の日本における働き方」だった場合、企業の関心事、企業のオフィスへの考え方、働く場所、雇用形態、働き手の価値観など多様な観点を挙げ、それぞれが各シナリオでどのような状態にあるかを考察します。この段階では、様々な因果を考慮して、「AとBが起こると、Cが起こり、結果としてDの状態になりうる」といったように、何が起こりうるかのストーリーを論理的に構築していくことが重要です。また、ステップ3で取り組んだインパクトが大きく不確実性が低い領域(左上領域)内にあるドライビングフォースの内容については、すべてのシナリオに反映させていくと良いでしょう。

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この記事の著者

後藤 拓也(ゴトウ タクヤ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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