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三菱UFJフィナンシャル・グループに聞く、パーパスの策定・社内浸透とサステナビリティ経営

第9回 ゲスト:三菱UFJフィナンシャル・グループ 経営企画部ブランド戦略Gr

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「経営ビジョン」の周知のためのパーパス策定

永井恒男氏(Ideal Leaders株式会社 CEO、以下敬称略):MUFG では、今年4月の中期経営計画発表に合わせて、「世界が進むチカラになる。」というパーパスを策定されました。まずはこのパーパスに至った背景や社内ニーズについてお聞かせください。

米良徹氏(株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 経営企画部ブランド戦略Gr次長、以下敬称略):2021年からの中期経営計画は、足元の社会情勢や景気動向を鑑みて策定しているため、やはり新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。人々の生活や働き方が大きく変わり、安心安全な生活をどう担保するかを考えさせられる中で、MUFGが世の中にいかに貢献できるのか。また、未来の世代のために環境をどう守っていくのか。そうした観点でこれまで以上に議論を重ねてきた経緯があります。

 一方、社内ニーズという点では、デジタル化・グリーン化が急速に進む中で、そうした変化に柔軟かつ迅速に対応していくためにも、社内の求心力を高めなければなりません。組織のパーパスを改めて定義することは、社員のエンゲージメントを高める意味でも重要だと考えました。これにはミレニアル世代の台頭も大きく、社内の若い世代には、「社会の役に立ちたい」と語る人材が非常に多く見られます。彼ら・彼女らの想いに応える意味でも、パーパスを明確にして社会的価値を提示することは重要だと感じています。

永井:なるほど。MUFGでは今回、そうしたパーパスの策定だけでなく、それを包含した「MUFG Way」として、「共有すべき価値観(バリューズ)」や「中長期的にめざす姿(ビジョン)」まで再定義されていますよね。

前川史佳氏(株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 経営企画部ブランド戦略Gr調査役、以下敬称略):MUFGでは元々、ミッション、バリューズ、ビジョンの3要素を総称して、「経営ビジョン」と呼んでいました。この「経営ビジョン」は、長文であったこともあって社員への浸透度が低いことが課題でした。組織として同じ目的に向けて進んでいくためには、より明確なメッセージが必要だと考え、改めてミッションの部分を見直すことにしたのです。

 バリューズ、ビジョンについては変更せず、それまで200文字ほどで表現されていたミッションの部分をより簡素化しています。その一方で、「企業としてどうあるべきか」ということよりも、「社会にとってどのような存在であるべきか」を意識したメッセージとしました。これを現在、「MUFG Way」と呼んでいます。

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この記事の著者

友清 哲(トモキヨ サトシ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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