SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

Purposeを起点とした新しい経営

新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する──サイバーエージェントがパーパスに込めた“想い”

第19回 ゲスト:サイバーエージェント 武田丈宏氏

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

 いま企業のあいだでは、社会における“存在意義=パーパス”を再定義して「何のために存在しているのか」、社員一人ひとりは「何のために働くのか」を明確にする動きが活発になっています。これは技術革新や時代の変化によって価値観が変化したことや、企業都合のビジネスではなくサステナブルな経営が求められるようになった社会の変化も影響しています。
 そこで今回は、昨秋、「新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」というパーパスを策定した株式会社サイバーエージェントから、執行役員 経営推進本部長の武田丈宏氏をゲストにお迎えし、パーパスに込められた想いについてお聞きしました。聞き手は『パーパス・ドリブンな組織のつくり方 発見・共鳴・実装で会社を変える』の著者であるIdeal Leaders株式会社CEOの後藤照典氏です。
※取材はマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保って行っています。

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

経営陣が中心となって進めたパーパス策定

後藤照典氏(以下、敬称略):パーパスにもいろいろありますが、つぶさに見ていくと、中には他社の立場でも言えるようなメッセージも散見されます。その点、御社の「新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」というパーパスは、非常に“らしさ”があふれる力強い言葉だと思います。まずはこうしたパーパスを策定するに至った背景についてお聞きしてもよろしいですか。

武田丈宏氏(以下、敬称略):まず外的な変化として、ご存知の通りSDGsやESG、あるいはサステナビリティに対する意識が高まり、社会的な関心事となりました。こうした世の中の変化に合わせて、社員や学生、株主などステークホルダーの意識の変化が見られることを強く感じています。

 同時に社内的な変化として、ベンチャー企業としてインターネット広告事業からスタートした当社もメディア事業、ゲーム事業と事業が多角化し、規模も大きくなっています。社員数も増えて多様化が進む中、会社としてどのように社会貢献をしていくのかを改めて整理し、共通言語化する必要があると感じました。

後藤:社会の潮流もあり、特に採用の文脈では質問を受ける機会も多いでしょうね。

武田:そうですね。実際、学生から「社会貢献したい」という声も多く聞かれますからね。そこで従来やってきたことを改めてパーパスとして言語化し、拠り所とするのは有意義だろうと考えました。

株式会社サイバーエージェント 執行役員 人事本部 本部長 武田丈宏氏
株式会社サイバーエージェント 執行役員 経営推進本部長 武田丈宏氏

後藤:では、パーパス策定の経緯についてはいかがでしょうか。

武田:社外取締役を数名迎え入れたタイミングで「サイバーエージェントとは何のために存在するのか」という議論が行われるようになったことが発端です。そこでいくつかのセンテンスを並べ、2021年の春先から具体的なキーワードの絞り込みを行っていきました。

後藤:そうした社会的な存在意義を問われた時、経営陣はどのような反応でしたか。

武田:社会の変化に合わせて存在意義を明確に示すべきだという声もある一方で、綺麗事を言っても仕方がないという反応もありました。企業の前提は、収益を上げて納税し新たな雇用を生み出すことですから、そういった葛藤が生じるのも理解できるものです。

 しかしそうした中で、パーパスの知見が豊かなリクルート出身の社外取締役である中村さん(中村恒一氏)やネスレ出身の高岡さん(高岡浩三氏)がパーパスの必要性や策定について助言してくれたこともあり、議論が進んでいきました。

後藤:なるほど。すると、パーパス策定に向けて動けた背景には、社外取締役の方々の存在もあるのでしょうね。

武田:そうですね、お二人の知見や経験は非常に参考になりました。議論のたたき台として過去に代表の藤田(藤田晋氏)が発した公の場での発言を振り返ったり、社内に根付いている価値観やカルチャーからキーワードやエッセンスを抽出したりしました。社外からコピーライターを入れたりはせず、経営陣の意志でパーパスを決めています。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
簡潔に表現したパーパスを補足する“6つの文章”

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
Purposeを起点とした新しい経営連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

友清 哲(トモキヨ サトシ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング