Fujitsu Technology Solutionsは、複雑な組合せを高速に最適化できる「デジタルアニーラ」をオンラインチケット販売のシステムに活用することで、観客のニーズや地域ごとに定められたソーシャルディスタンスの基準に合わせて、チケット販売数を最大化できる座席の割り当てを素早く計算できることを検証し、有効性を確認した。
ベルリンオリンピックスタジアムにおける有効性検証では、地域が定めるコロナ禍のソーシャルディスタンスの基準を満たした上で、座席割り当て数を60%増やし、チケット収益の大幅増加が可能となることを確認したという。
さらに、ドイツのニュルブルクリンクと共同で、24時間レースとF1(Formula 1)レースにおいて「デジタルアニーラ」を用いたチケット販売システムの有効性検証を行い、座席割り当て数を最大30%増やすことができる見込みを確認している。
Fujitsu Technology Solutionsは、「デジタルアニーラ」などの先進テクノロジーを活用した社会課題解決をグローバルに推進していくため、幅広い実証実験を通じて有効性を確認し、早期の社会実装を目指して取り組んでいくとしている。