パーパスの浸透とともにエンゲージメントが高まった
永井:先ほどパーパスの浸透という言葉が出ましたが、まさしくパーパス経営とは策定して浸透させ、ビジネスに実装することで企業価値を高めるものです。御社はすでに実装のフェーズに至っていると感じますが、実際に価値創造プロセスで起きている変化はあるのでしょうか。
瀬戸:それは“共創”の部分に強く表れていると感じます。たとえば、日本の市場はある程度新築の需要が頭打ちになってきていますが、そこで開発の人材をまだ伸び代のある海外に配置するといった采配が、自発的に起きています。それに、他の著名企業よりもLIXILを志望する人材が増えていることのも、パーパス策定の効果ではないかと思いますね。