今回発足したプロジェクトはイノベーションとデザインを通じて避難所での衛生ストレスの問題解決を図るもの。コロナ禍の環境に留意しつつ、可能な限り現地に赴いて被災者・支援者に対するインタビューや対話などのフィールドワークを行い、現場の状況に根ざした緻密な衛生ストレス問題の解釈に努める。そして、デザイン思考を学ぶ学生ならではのユニークな視点のデザインシナリオと、パナソニック独自のクリーンテクノロジーである「ナノイーX」や「オゾンウォーター」などを組み合わせて、避難所生活の質向上に向けたソリューションの具現化を目指すという。
加えて、UCI Lab.と櫛研究室は「ひとごごちデザインラボ」を設立。主にWebサイトを中心に、現場で見聞きした当事者の声を紹介やデザイン過程の共有などを通じて、このプロジェクトの活動プロセス自体を社会にひらき、さらなる協働を模索していくとしている。