ミドリムシで“空を飛ぶ”
ユーグレナは食糧問題根絶の他にバイオ燃料開発にも取り組んでいる。産業革命以降、地球のCO2濃度は上昇し、急激な気候変動の原因となっている。そして、2000年代から、バイオ燃料の活用が始まった。しかし、出雲氏は疑問を抱く。
去年1年間で膨大な量のトウモロコシが作られました。そのうち、4億人分のとうもろこしが「ご飯」ではなく「ガソリン」として消費されました。アメリカの農家は非常に儲かりました。ただ、一方で、南米の普段とうもろこしを食べている大勢の人はとうもろこしの高騰によって困っているんです。
とうもろこし以外にも菜種、ひまわり、大豆、パームなどいろいろなものからバイオ燃料はつくられるが、出雲氏は、それらで作られるバイオ燃料を「第一世代の“古い”バイオ燃料だ」と総括する。そして、第二世代のミドリムシからつくられるバイオ燃料の重要性を語る。