この研究は、新型コロナワクチン接種による副反応の個人差とゲノムワイドな一塩基多型(SNPs)を調査することにより、ワクチンの接種の副反応に関する深い知見を得ることを目的としている。
研究では、既にユーグレナあるいはジーンクエストの提供する個人向け遺伝子解析サービスを通じて遺伝子情報を解析済みの人を対象に、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種後の副反応についてのアンケート調査を実施。ワクチン接種による副反応の個人差とゲノムワイドな一塩基多型(SNPs)、特に既に新型コロナウイルス感染症の重症化との関連が報告されているSNPsとの関連を解析する。これにより、ワクチンの接種の副反応に関する深い知見を得ることが想定され、ワクチンの接種による各副反応に関する遺伝的個人差の特徴を明らかにすることができると予想しているという。同定された関連するSNPsを用いることにより、特定の副反応が起こりやすい遺伝子型の方には対象の副反応に対する準備をするなどを提案できる可能性があるとしている。