「習慣の力」が生む4つの価値
ここまで自社のサービスを説明した上で、「Hooked」に書かれた方法論=フック・モデルについて語った。
女性ユーザー200万人が、iQONにはまる仕掛けとは何なのでしょう。フック・モデルの活用。この一言に尽きると思います。 一言でフック・モデルを表すとすれば、人間の行動を習慣づけさせるフレームワーク、考え方です。キーワードは「習慣」です。
習慣というものの力は、想像以上に大きいのです。例えば、皆さんの一日を思い浮かべてください。ほとんど習慣です。例えば、朝起きて歯を磨く、ご飯を食べる、顔を洗る。これらはすべて習慣です。例えば、もしかしたらランニングに行く人とかいるかもしれません。これも習慣です。空いた時間でFacebookやLINEをチェックするのも、習慣になったのです。こうした「習慣が持つ力」をインターネットサービスに取り込むことによって、インターネットサービスは、ユーザーにより愛され、より使ってもらえるサービスになります。逆を言えば、ユーザーの習慣に入っていないサービスは、決して使われることがないのです。
フック・モデルでは習慣の力を4つの効果で整理する。(1)顧客生涯価値向上、(2)価格設定の自由度、(3)急激な成長、(4)競合への競争力を高める、である。