富士通は、AI倫理ガイドラインに基づきAIシステムの倫理上の影響を評価する方式を開発。信頼できるAIを社会に普及させるために、この方式および、これに基づくAI倫理影響評価手順書ならびに適用例のドラフト版をAIシステムの開発者や運用者向けに無償公開した。
今回開発した方式は、自然言語で書かれたAI倫理ガイドラインの記述内容を構造化して倫理要件を明確化する手順と、倫理要件を実際に利用するAIシステムに対応づける手順で構成されている。この方式を、ガイドラインの記述に対する解釈の違いに起因する誤解の回避や、起こりうる倫理課題への事前の対処の手段として活用することができるという。
富士通は今後、この方式の改善やさらなる普及に向けて官公庁や民間企業、アカデミアからパートナーを募集し、2022年度中にパートナーの皆様と正式版のリリースを目指すとしている。