IHIは、シンガポール科学技術研究庁(以下、A STAR:Agency for Science, Technology And Research)傘下の研究機関であるISCE(Institute of Sustainability for Chemicals, Energy and Environment)と、共同で研究開発を行うジョイントセンターを設立するための基本合意書に調印した。
IHIは、2014年にA STARと「包括的研究開発契約」を締結する以前の2011年より、ISCEの前身であるICESとメタネーション触媒の共同研究・開発に取り組んでおり、2018年に共同研究を完了しているという。
今回のジョイントセンター設立では、IHIが取り組んでいるカーボンソリューション関連の開発の一環として、メタネーション、低級オレフィン、持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel:SAF)に代表されるCO2からの有価物転換のほか、循環型社会に必要となる技術の開発を加速。また、同センターを世界の潜在パートナーとの共創の場としても活用し、新たな取り組みへの起点とする計画だとしている。