クックパッドは、食関連メーカーの海外展開に関する課題解決をサポートするため、世界74カ国・地域、32言語で展開するレシピサービス「クックパッド」の投稿データを活用した「グローバルデータソリューション」の提供を開始した。
グローバルデータソリューションとは
世界74カ国・地域、32言語で展開する料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」のうち、一定の基準を満たす約40カ国/地域の利用者が投稿したレシピに関するデータを活用。各地域で投稿されているレシピデータをもとに、現地で人気の高いメニューをレシピ開発に活用することや、現地のリアルな食トレンド、輸出/輸入する製品の現地需要を把握することが可能だという。対応する国・地域に関しては、順次拡大予定だとしている。
対応する国・地域(2022年4月時点)
- アメリカ合衆国、アルゼンチン、ウルグアイ、メキシコ、チリ、コロンビア、ペルー、ブラジル、ベネズエラ
- イタリア、イギリス、ウクライナ、ギリシャ、スペイン、ハンガリー、フランス、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア
- インドネシア、タイ、台湾、ベトナム、マレーシア
- イラン、インド、パキスタン
- アラブ首長国連邦、イラク、オマーン、サウジアラビア、シリア、ヨルダン、レバノン
- アルジェリア、エジプト、ナイジェリア、モロッコ、ケニア、ナイジェリア
グローバルデータソリューションの特徴
食品メーカーの海外展開に関する課題を、クックパッドが保有するビッグデータを用いて解決。各地域に暮らす利用者が日々投稿するレシピ・コメントの、定量的データ分析、定性的コメント分析を行い、世界中の料理嗜好や傾向などを実践的な形で提供すると述べている。
レシピデータ
レシピ内のテキストデータ(タイトル・手順・材料など)から傾向を分析し、世界中の料理嗜好や特定の食材がどのように食べられているのかが把握できる。
リアクションデータ
レシピに対する絵文字リアクションのデータから、世界中の人気レシピの差異がわかる。
コメントデータ
レシピに対するユーザーのコメントから料理に対する定性的な情報がわかる。
グローバルデータソリューションで提供可能なデータ
以下のような定型分析メニューの他、個別の分析課題に応じた自由分析にも対応。
1.データ活用例:地域別 人気レシピ分析
特定地域における人気なレシピを指数化し、ランキング形式で把握することで、その地域のリアルな調理事情の把握が可能に。
2.データ活用例:地域別 使用材料調査
特定地域における材料の使用割合をレシピでの材料使用率をもとにランキング形式で把握することで、その地域のリアルな食材・調理事情の把握が可能に。
3.特定メニュー/材料 人気レシピ分析
特定地域におけるレシピから、特定メニュー・材料などのキーワードを含む対象レシピを抽出。
対象レシピ群で人気のあるメニューを人気指数をもとにランキング形式で把握することで、関心あるメニューの地域別の調理事情の把握が可能に。
4.特定メニュー/材料 使用材料分析
特定地域におけるレシピから、特定メニュー・材料などのキーワードを含む対象レシピを抽出。
対象レシピ群での材料使用率をランキング形式で把握することで、関心あるメニュー・材料の地域別の使い方の違いを把握することが可能に。
5.レシピコメント分析
特定メニューに関するレシピコメントの分析を行い、頻出単語のランキングを把握することで、現地ユーザーの反応を理解することが可能に。