ナレッジワーカーの時代に「遊びと仕事」の境目はあるのか?
Ben Waber(ベン・ウェイバー)氏
ソーシャル・センサー技術を用いた行動分析会社Humanyze(前:ソシオメトリック・ソリューションズ)のCEO。MITメディアラボで博士号を取得し、現在は客員研究員をつとめる。ハーバード・ビジネス・スクールの元上級研究員。日立製作所の中央研究所やリコーの中央研究所で働いた経験を持つ。ウェイバーの研究はワイアード誌、ニューヨーク・タイムズ紙、ナショナル・パブリック・ラジオで取り上げられており、ハーバード・ビジネス・レビュー誌の「革新的なアイデア」や、テクノロジー・レビュー誌の「新興技術トップ10」に選出されている。また、LGやマッキンゼーといった大手企業のコンサルティングを行なうほか、グーグル、EMC、サムスンなどから講演の依頼を受けている。
Ben それはちょっと難しい質問ですが、ミーティングの中で盛り上がる瞬間、というのは環境が関係していると思います。
ちょっと別の話になりますが、新しい環境で何かを発見したい場合のいい例は「ピクサーのトイレ」です。ピクサーの本社をデザインしたのはスティーブジョブスでした。彼が欲しかったのは新しいアイデアです。誰かが知らない誰かと出会うときに新しいアイデアが発生する、ということなんです。なので、本社のトイレを同じ場所において、トイレに行くと知らない誰かに出会うということを設計しました。トイレだけじゃなくても、非公式なところで、誰かと偶然に出会うということを設計したことが素晴らしいと思います。