デットファイナンスとエクイティファイナンスが融合し、成長産業を創出する
昭和の中小企業モデルでは「階段」のような成長のイメージがありました。会社が成長したら、次は人を育て資金を蓄える「踊り場」を作り、次の成長に備えるのです。そして、蓄えた利益と並行して、成長の都度に融資を受ける。この仕組みであれば、強いオーナー経営者が1人で牽引するスタイルでも可能です。実際、現在日本を代表するような大企業も、みずほ銀行もこのようにして歩んできました。
ところが、今はあまりに技術革新のスピードが速いので、いきなりゲームチェンジが起きることがあります。そうした環境では、踊り場を作っている余裕はありませんし、1人ではなく複数人の強い経営者が集まらなければ成長を乗り切ることができません。つまり、今までの日本の経営スタイルには限界がきているのです。これからのスタートアップは、融資だけでなく出資を受け、常に成長する準備を整えることが必要とされています。