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燈、ChatGPTなど大規模言語モデルを建設業のデータ・ツールに特化させたパッケージを提供開始

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 燈は、これまで集積した設計図書・BIMをはじめとする建設データを用いたアルゴリズム・AI技術を活用すべく、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデル(LLM)を建設業のデータ・ツールに特化させた「AKARI Construction LLM」の提供を開始すると発表した。

 建設業では、以下の課題により業界全体が圧迫されているという。

  • 時間外労働の上限規制の5年猶予後の適用開始
  • 職人の高齢化による大量離職問題
  • 資材価格の高騰

 これらの課題に対して、

  • 現場での残業が減るように書類作成業務を効率化する技術
  • ベテランの経験を引き出し活用できる仕組み
  • 公開されている情報と社内の知見の結びつけるツール 

 が求められてきた。同社はこれまで、3つの課題にアプローチする過程で、建設業固有のデータを理解したAI・アルゴリズムを構築してきたという。

 ChatGPTをはじめとするLLMは、一般常識やウェブデータを背景に応答することは得意である一方、それ単体では専門知識を扱うのは得意ではなかった。同社の技術を結びつけることで建設業の各会社に特化させ、業務レベルで活用できるようになるとしている。

AKARI Construction LLMの特徴

 ChatGPTをはじめとするLLMに、燈の有する建設特化のデータ認識技術を組み合わせることが可能になっており、建設業務プロセスにおけるユースケースに対応を実現するという。

 活用例は以下のとおり。

  • 過去の標準/特記仕様書や議事録から知りたい事例を聞くとエビデンス付きで参照してくる
  • 2Fの床の仕上げ材について値段を聞くと、仕上げ表からの拾いやGoogleで調べた仕上げ材単価をもとに計算
  • 燈技術で設計図書・BIMを符号化することにより、チャット形式で設計図書・BIMが検索可能に
提供と今後の展開について

 すでに協業している顧客には、提案・提供を始めているという。同パッケージは、どのようなデータを活用すべきか、どうデータをAIに与えるかといった部分から各社の仕組みに応じてサポートするものになるとしている。

 また、燈が提供する建設業特化の請求書処理サービス「digital billder」を通じて、契約している全国のゼネコンにも、AKARI Construction LLMの建設業の請求書に関する一部機能を提供することを予定しているという。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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