日立製作所(以下、日立)、ANA Digital Gate、全日空商事、ANA FESTAの4社は、3月29日より、空港内ギフトショップANA FESTAの対象店舗(11空港20店舗)において、来店時にマイルが貯まる「顔認証スタンプラリー」に関する共同実証実験を実施する。
顔認証スタンプラリーでは、顧客自身のカメラ付きデバイス(タブレット、スマートフォン)で、顧客情報(氏名・メールアドレスなど)と顔情報を専用サイトより事前に登録。対象店舗に来店した際に、店頭設置のタブレット端末で顔認証(来店チェックイン)することで、ANAのマイルが貯まり、ANA FESTAでのおすすめのお土産情報などを入手、顔認証(来店チェックイン)の回数に応じて、ボーナスマイルも貯められる。
なお、顧客の顔情報そのものは、生体情報を復元できない形に暗号化する日立の技術であるPBIにより、端末やクラウド上に保管しないため、生体情報が漏えいし、なりすましに悪用される恐れはないという。
今後4社は、同実証実験を通じて、顔認証スタンプラリーのマーケティング活動における有用性および広告媒体の価値を検証し、得られた知見を生かして、事業化を目指す。
また、ANA Digital Gateと日立は、ANA FESTAにとどまらず、顧客の購買・観光導線をはじめとした様々なシーンにおいてもサービス展開を図る。その他、ホテルなどのチェックインや決済などサービス拡充の検証を進め、顧客体験価値の向上と企業のマーケティング活動支援を行い、デジタル社会の実現に貢献するとしている。