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スゴ腕プレゼンテーターはこうして生まれる。HP社の研修現場に潜入

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相手を動かすプレゼンの極意

前半に西脇さんのプレゼンテーションのいくつかのポイントが語られた。それぞれは西脇流の極意。基本となる心得から細かなギミックまで経験と実践に基づいて編み出したもの。西脇さんの語った言葉の一部を紹介しよう。

日常の言葉から磨け

プレゼンは相手が一人でもプレゼン、相手が数百人でも数万人でもプレゼンです。同僚だろうが友人だろうが奥さんだろうが、相手に何かを伝え、動かすことの重要性は同じ。そのためには、日頃の会話からプレゼンテーションを意識することです。

まず「伝えたいこと」を決めよ

プレゼンの鉄則はまず「伝えたいこと」を決めることです。「伝えたいこと」は決してパワーポイントのスライドのタイトルのことではないのです。若手には必ず「今日伝えたいことは何か」を聞きます。「今日伝えたいのはは○○(製品やサービス名)」といかいいますよね。それは「伝えたいこと」ではなく「テーマ」です。「伝えたいこと」は「テーマ」をさらにブレイクダウンしたものです。相手に何を伝えるのかをブレイクダウンさせてプレゼンの前に必ずレビューすることです。

スライドのパターンは使いわける

ビジーなスライドは視線誘導が重要と説明する西脇さん

スライドにはオーソドックス型、ビジー型、フラッシュ型があります。お役所や大手国産IT企業はこのビジー型が多いですね。賑やかでごちゃごちゃしていますね。グラフ、イラスト、文字が一枚の中にびっしり入っていて文字が小さく後ろからは見えません。ただこのパターンが必ずしも悪いわけではなく、少人数を相手にした対面型のプレゼンには有効です。ビジーなスライドが役に立つのは、視点誘導がうまく果たせた時です。

相手の視点を誘導せよ

よくあるのは、スライドの中でグラフの数字を一生懸命説明しているのに、見る側は説明している箇所とは別のスライドの中の「おじさんの顔」を見ているというようなことです。スライドを作った人は、指し示す箇所が頭にあるのでいちいち説明しないことが多いのです。プレゼンの時は、相手の視点を誘導することが大事です。そのためには、「指し示している先」を言葉で語ること、位置の読み上げを心がけることです。「ここを見てください」と言うことなんです。「話していること」と「聞いていること」と「見ていること」が一致しないとプレゼンテーションは絶対に伝わらない。 授業中に先生が書いていることを見て、話していることを聞いている生徒は伸びると言います。それと同じで、視点誘導がきわめて重要です。

相手の言葉を引用せよ

引用は大事です。自分の話の中に相手の行った言葉、他人の言った言葉を引用するとすごく話が浸透しやすくなります。 自分の言葉だけでなく、対面の場合は相手が言ったこと、第三者が言ったことを表現の中に加えていきます。「先ほど○○さんがおっしゃった○○については」という言葉を随所に入れていくことは、言葉の客観性を引き上げます。

このような極意を西脇さんは、他にも様々なメソッドやエピソードを交えて説明する。前半のプレゼンのメソッドの説明のあと、HPのエバンジェリストたちへの個別指導がおこなわれる。

次のページ
スケッチブックプレゼンで、自分の一番大事なものを語る

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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